第16章 リング争奪戦
麗「雨の守護者対決?」
マーモン「・・・本当に何も知らないんだね。」
麗「知る気もなかったしね。」
ベル「でもさ~姫。これからこっちの世界に入るわけだし、全く知らないのもさぁ・・・どうなのよ?」
麗「それでいいと思ってる。」
マーモン「・・・。」
麗「知らない方が、奇想天外な行動できると思わない?」
ベル「・・・そりゃ、そうだろうけどさぁ。姫が困ると思うよ?」
麗「私は別にいいよ。そういう人間だから。」
マーモン「・・・そう。」
麗「で、私は勝った方のチームに所属するんだっけ。私は景品じゃないんだけど。」
ベル「まぁまぁ。いいじゃん。俺らの方にずっといるって事っしょ?」
麗「・・・ねぇ、ベル君。」
ベル「だから、呼び捨てていいって言ってr」
ズイッとベルフェゴールに顔を近づける麗。
麗「あの子達を甘く見ない方がいいわよ。」
ベル「・・・!」
麗「貴方達が殺しにかかる分、彼らは死なない努力をするわ。死なない努力って、殺す努力よりも大変なの。精々寝首をかかれない事ね。」
すっ・・・と顔を背けると、麗は部屋を静かに出て行った。
ベル「・・・しししっ。やっぱ姫って素質あるー・・。」
タラリと垂れる冷や汗。
マーモン「一般人で、あの年齢であれだけの殺気が出せれば十分だね。・・・普段はそんな気配が微塵もないのも最高だ。」