第1章 行かないで
リナリー『強く速く…高くっ!!!』
リナリーは教団の外の森から教団の最上階まで一気に飛び上がる
リナリー『強くならなきゃ。
もう、守れないなんて嫌。』
壊れる世界
死んでいく家族
リナリーは顔をかくして泣いた。
クロス『そこなら泣いてても誰にも見つからねぇよな』
リナリー『っ!?』
顔を上げると
最上階の屋根のところに座るクロスが
リナリーを見ることなくタバコを吹かしてい
リナリー『どうやって、そこに』
クロス『マリアの能力だ。
お前は無理して笑ってたな、
仲間に見せたことねぇだろ、それもこれも』
クロスはリナリーの涙を指差し
リナリーの左腕を掴むと
袖を捲り
そこにある無数の傷を見ては
リナリーを睨みけるように見た
リナリー『…………兄さんにも話してないわ……怖いもの。』
クロス『……はぁ、
ほらよ』
クロスはポケットからピアス型の無線機を出すとリナリーに渡す
クロス『俺を呼べ
俺だけに話せ
俺だけに見せろ
俺だけの前でやれ。
自分1人の時にやるな。
わかったな。』
リナリー『どうして』
クロス『傷付いてるお前を
俺はほかっとけねぇのかもな。
昔から』
クロスはどこか寂し気な目で笑うと
リナリーを抱き締めた
クロス『俺と来い。』