ヒーローはどうしても私を可愛たがるようで。*ヘタリア*
第1章 ハンバーガーの人。
…今日初めて話した人にお昼もらうって…しかもこの人に。
………なんか屈辱的。
藍架(まあ、とりあえずハンバーガーが食べられるなら… …?)「えっ」
私の前に出してたハンバーガーを猫や犬におあずけされるみたいに高く上げられた。
藍架「え、え。くれるんじゃないの…?」
米「…まあ、あげてもいいんだけど…なんか物足りない気がする…。」
は?
米「いや、今日はいいや。はい、どうぞなんだぞー」
藍架「え、今日はって…?」
米「細かいことは気にするなっ!早く食べないと冷めちゃうぞ??」
ハンバーガーを受け取った。
…めちゃめちゃおいしそうな匂いがする。
藍架「…いただき…ます」
『この世のものとは思えないほどおいしい』くさいセリフだけど、これは本当にそうだ。
今まで食べたハンバーガーの中では一番おいしい。
すごくお腹減ってるからかな?
米「…随分とおいしそうに食べるなあ。」
藍架「…っ、ほんなほほないお(そんなことないよ)」
美味しくて思わず食べながら笑っていた。
米「いや、そんなことあるぞ。今まで見たことないからな。君の笑顔。いつも笑ってた方がいいぞ‼その方が俺は好きなんだぞー」
………………。
藍架「……どうも。」
ったく、本当私は可愛げないな。
米「じゃ、俺、先教室戻ってるなー‼遅くならないようにするんだぞー」
藍架「…ん。ありがと」
こんなことでドキドキするとか。
私は馬鹿ですか?