ヒーローはどうしても私を可愛たがるようで。*ヘタリア*
第2章 宿泊行事(仮)にて
-マシューside-
藍架さんが真っ赤な顔をして部屋を飛び出していった。
僕は、黙ったまま部屋に入った。
米「ん?あ、マシューか。遅かったな。何してたんだい?」
加「えっ…いや、何も…。 アルフレッド、藍架さんをからかうのもほどほどにしておいた方が…」
米「別に、からかってなんかないっていってるだろう、なんだい君は… いっつも同じことばかり言ってー。」
加「…………好きなんだろう?藍架さんのことが…。」
いつもは言えないことも今日はついてみる。
アルフレッドはちょっとムッとしている…?
米「別に、そういう訳じゃ…。第一、君には関係ないことだろ」
加「藍架さんが可哀相だからだよ」
米「…うるさいなぁ。ほっといてくれ」
流石の僕でもついカッとなってしまう。
加「………なんでだよ、君はいつもそうやって__」
米「うるさいって言ってるだろ‼」
ピロピロリ♪
米「……藍架からか…。」
藍架《今、部屋出れる?》
米「悪い。ちょっと外に出る…。付いてくるなよ」
加「行かないよ」
きっと藍架さんに呼ばれたんだろう。
僕は藍架さんのことが特別な気持ちで好きなわけじゃない。
だけど、アルフレッドに任せていられない。すごく心配。
でも、心のどこかでは結ばれることを願っている自分もいる。
加(お節介にもほどがあるかな…。)
アルフレッドが部屋を出た。