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ヒーローはどうしても私を可愛たがるようで。*ヘタリア*

第2章 宿泊行事(仮)にて


部屋に戻りたい…。けど、足がまだ動いてくれない…。
まだ震えてる。

私の今いるところは、少し通路の電気が点滅(?)している。
蛍光灯が切れそう、という感じ。
薄暗くて気味が悪い。
もうこの時点で私的には肝試しと同じ。

怖い…。


まだ夏より一歩手前頃の季節。なぜかちょっと肌寒くなってきた。

藍架(…やだ、やだぁ。 早く部屋に戻りたい…‼)

…どっどっど…

何かが近づいてくるような音がした。

藍架「…なっ、何!?」

それがだんだん近づいてくる。
そして、一瞬電気が消えた。

藍架「…きゃああああああ!?」

いや、いや、いや、いやぁぁ

___________




藍架「…?なに…?ここ…」

目を開けると、私の泊まる部屋と同じような間取りの部屋にいた。

米「あっ やっと起きた‼」
藍架「………えっ …え」

ありえない人物が見える。
まだ寝ぼけてるんじゃないかと目を擦った。
でも、やっぱり見えるのはあの人。アルフレッド君。

藍架「誰…?」
米「アルフレッドだぞー。遅くなってごめんな」
藍架「遅くなってって…?え?え…?」
アルフレッド君はちょっと寂しそうな笑顔を作り私の頭を撫でる。
藍架「ここ…どこ?」
米「俺の部屋だぞ」
藍架「なんで、私この部屋にいるの…?」

不思議な感じがする。
いつもはアルフレッド君が私を撫でると、おかしくなるくらいドキドキするのに、今は安心感と、ずっとこのまま居たい気持ちでいっぱい。

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