ヒーローはどうしても私を可愛たがるようで。*ヘタリア*
第2章 宿泊行事(仮)にて
藍架「努力は報われる!絶対‼馬鹿はそっち‼」
私の中で何かが吹っ切れた。
舞季「…わかんないのかなぁ?無理。あんたには無理。」
藍架「なんで?」
舞季「なんでって…無理だからよ‼;」
藍架「なんで無理なの?なんでそう言い切れるの?」
最終手段決行。
舞季「…面倒くさい奴…。今日はこんぐらいにしておくけど…次は、わかってるわよね?」
藍架「なにが?」
舞季「しっ…しらばっくれんな‼;とりあえず、絶対アルフレッド君には近づかないでよ‼」
勝った。のかな…?あの子たちは逃げて行った。
なんでだろう。あの人たちがいなくなったのに震えだした。
別に、怖いわけじゃない。ビビってたわけでもない。
全身の力が抜けていった。
私はその場にへたり込んでしまった。
涙も流れ始めた。
訳もなく全身の力が抜け、訳もなく涙が止まらない。
藍架(アルフレッド君が待ってるのに…行かなくちゃいけないのに…)
手に握っていた携帯を見ると、30分も経っていた。
メールが2通。両方ともアルフレッド君から。
米《どうしたんだい?》
米《調子でも悪くなったのかい?》
藍架《ごめんなさい…。返信遅くなって。もう部屋に戻っちゃった…よね》
すぐに電話が来た。
米『全く‼遅いぞ!なにしてるんだい?』
藍架「ご、めんなさい、今、部屋の前…。行けないかもしれないから、ほかの人とまわってて!誘ってくれたのにごめんね…」
米『__まっ___ 今___からな』
途中、何かの雑音が入って声が聞こえなかった。
藍架「ご、ごめん、聞こえない‼もう1か__」プツッ ツーツー…
電話が切られた。
アルフレッド君…本当に、ごめんなさい
ただただその言葉しか思い浮かばなかった。