ヒーローはどうしても私を可愛たがるようで。*ヘタリア*
第2章 宿泊行事(仮)にて
けど、そんな人生いいことばかりに進むわけない。
部屋を出ると、いつもアルフレッド君のまわりにいる子たちがたくさんいた。
藍架「あっ…あの…?」
その中に舞季ちゃんも居た。
っていうか、舞季ちゃんがあの集団のリーダー的存在の様。
舞季「あのさぁ、調子乗りすぎ。でしゃばるのもいい加減にしてくれないかなぁー?」
藍架「でしゃばってなんか___」
舞季「目障りだから」
舞季ちゃんの集団の子たちに抑えつけられた。
藍架「ちょっ… なにすんだよっ‼離せっ‼」
いつもは気にしてあまり口に出さなかった口調もこのときばかりは出てしまう。
私の圧力に押されたのかちょっとびくつく集団の子たち。
集団で一人をいじめて、プライドは無いのか。この人たちに。
藍架「…あんたたち…なにするつもりなの」
舞季「別に?ただ、アルフレッド君に近づかない様に躾けに来ただけ」
躾けにって…。どんだけ上から目線で話進めてんだ…。
藍架「なんで私が近づいちゃだめなの」
舞季「さっきも言ったでしょ?目障りだから、って。あんた、つい最近仲良くなったからって調子乗りすぎ。自分の身分ぐらいわかってるでしょ? 釣り合わないの。」
こんな漫画みたいないじめ(?)されたら怖いものも怖くない…。
藍架「釣り合わないなんて知ってる…。だ、だけど…好きなんだもん…。届かなくたってちょっとぐらい努力したいに決まってる!」
きょとんとした顔で私を見る。
舞季「…あっははははっ‼ ばっかじゃないの?そんなの無謀に決まってんでしょ?どんだけ努力したって、報われないの。」
藍架「…っ」
それに関しては反論ができない私。
結局、運命は決まっていた。
報われるはずない。