• テキストサイズ

ヒーローはどうしても私を可愛たがるようで。*ヘタリア*

第2章 宿泊行事(仮)にて


放心状態から立ち直れないまま夜になった。

肝試しがあるらしく、みんなは外に出ていた。
けど、私は部屋の中で携帯を握りしめて、布団にこもっている。
肝試しなんて興味ない。
一緒に回りたい人なんて一人しかいない。
その一人ももうとられてしまったと思う。

藍架「……アルフレッド君…。」

私は入学してからずっとアルフレッド君ばかり気に止まっていた。
はじめは好きとかそんなんじゃなかった。
でも、初めて話した日。
気付かなかったけど、あの日からきっと好きになってしまったんだ。

メールのやり取りだけでドキドキしたり、頭をなでられただけでいい気になって、馬鹿みたい。
私の手に届くはずない人を好きになっちゃったんだ。


そんなことを考えるだけで胸が苦しくてたまらない。



ピロピロリ~♪

藍架「…‼」
アルフレッド君からだった。

米《肝試しにこないのかい?》
藍架《うん。まわる人いないし…。そういう系苦手だし…》
米《俺と行かないかい?》

藍架「えっ…?」《舞季ちゃんとまわるんじゃないの…?》
米《誘われたけど断ったぞ、なんでだい?》

断っ…た…?
そして私を誘ってくれたの…?

藍架《今すぐ行く‼待ってて‼》


一気に笑顔になった。
笑顔っていうより、にやけてたかもしれない。

どうしよう、嬉しすぎて壊れそう。

/ 37ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp