ヒーローはどうしても私を可愛たがるようで。*ヘタリア*
第2章 宿泊行事(仮)にて
PM4:13
早めにホテル前に着いた。
結局、アルフレッド君には会えないで終わった。
藍架(…舞季ちゃんといい感じになってるかも…。)
そんな不安が私を襲う。
米「もっ もう来てたのかい?君たち」
藍架「…っ」
思わずマシュー君の後ろに隠れてしまった。別に悪いのはアルフレッド君じゃないのに…。
加「…うん」
米「…藍架…?どうかしたのかい?具合でも悪いんじゃ…」
アルフレッド君が私に軽く触れた。
藍架「いや、大丈___」
舞季「アルフレッド君‼何してんの?」
アルフレッド君の後ろからひょこっとあらわれた舞季ちゃん。
私との会話を遮ろうとしてるみたいに思える。
米「…別に、なにもしてないぞ?」
舞季「そっかぁ」
藍架「…ぁっ…」
いかにも自然に手を繋いでいた。
藍架「…えっ…その…なんで手、繋いでんの…?」
舞季「ん?私ねぇ、アルフレッド君の手好きなんだー、手だけじゃないけど…。さっきもずぅーっと繋いでたんだよ‼」
藍架「そっ…そうなんだ」
米「藍架、顔色悪いけど…本当に大丈夫な___」
藍架「大丈夫って言ってるでしょ‼ あっ…」
私のことを心配して、頭に添えられた手も振り払ってしまった。
米「…だ、大丈夫なら…よかった…ははっ 余計な心配して悪かったな…」
藍架「いやっ…そうじゃなくて…‼」
舞季「アルフレッド君、私、むこうに用があるんだけど、ちょっといい?」
米「あぁ。いいぞ。」
そういってどっかに行った。
馬鹿じゃないの…私。
加「…大丈夫ですか…?;」
大丈夫な訳ない。
藍架「うん、全然大丈夫!」
きっとマシュー君にはばれてるだろう。
だけどそんなのどうでもいい。今はなんだか何も考えられない。