ヒーローはどうしても私を可愛たがるようで。*ヘタリア*
第2章 宿泊行事(仮)にて
-約一カ月後-
宿泊行事が始まった。2泊三日でほぼ修学旅行みたいな感じの内容。
なんで一年生からこんな旅行があるんだろう。
米「さあ、みんな!あとは班の仲間と行動してくれ!4時間後にホテルの入り口集合、騒ぎを起こさないようにな!」
私たちの班はアルフレッド君、マシュー君、舞季ちゃん、私の4人。
舞季ちゃんとは話たことが無い。
アルフレッド君に、一緒の班になろうと誘ったみたい。
…なんか複雑な気持ち。
米「よし、じゃあ俺達の班も行動しよう!」
舞季「やったぁ♡じゃあ、私ハンバーガー屋さん行きたいなっ♡」
藍架「…ぇ」
米「おぉっ!舞季はハンバーガー好きなのかい!?」
舞季「うん!大好きっ!」
……あぁ、なるほどね。アルフレッド君が目当てでこの班に入ったんだ。
米「よしっ!じゃあ、ハンバーガーを食べに行こうっ!」
加「あっ…えっと、僕は…」
藍架「私とマシュー君は別の所行ってくるね」
米「えっ… まあ、君たちが行きたくないならいいけど…。じゃあ、別行動で…」
私はマシュー君の腕をつかんで歩き出した。
加「えっ あっ…藍架さん…?;」
舞季「じゃ、私たちも行こっか!」
舞季ちゃんがアルフレッド君の腕に抱きついた。
米「あ、あぁ…。」
もうあの二人が見えないあたりまで歩いてきた。
加「あっ あの…藍架さん…痛いです…」
藍架「あっ…ご、ごめんなさい…」
加「…大丈夫ですか?」
藍架「何が?」
加「アルフレッドのこととか…」
藍架「…っな、何で…」
加「見ててわかりますよ。…苦しかった…ですよね?」
藍架「いや、別に…」
マシュー君にはわかるのかな。
藍架「私ね…多分、好きなんだ。アルフレッド君。だから、嫉妬…かな?」
苦笑いしかできない。
マシュー君は私を心配してくれてる。
こんな人がいるだけで私は幸せだ。
だから、今はまだ泣いちゃだめ。