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優しいキスをして【裏夢】

第1章 優しいキスをして〈1〉


クラスは一緒になったことないけど
同じ委員会になったことがあるから、何度か言葉を交わしたことがある。



「出会い系のサイトか……」

「青木くんには関係ないよ」

スマホを取り返そうと腕を伸ばすけど、かわされてしまった。

なんなのよ
今の私には必要なモノなんだから

「こんな遅い時間に男漁りとは……アカンやろ」

遅い時間だから……だよ
1人で夜を過ごしたくない
誰でもいい
私の傍にいてくれるなら


「返して欲しいん?」

「当たり前でしょ」


イライラしてくる。
いつもの私なら感情を露わにすることはしない
自分の感情に素直に従って得をしたことはないから

それは18年間生きてきて身につけた術

大きく深呼吸をして気持ちを落ちつけよう。


「自分、無駄な事してるんとちゃうん?」

「え?」

両手で頬を挟さみ、まばたきもせずに私の瞳をみつめてくる。

そんなに見詰めても私の心の奥底まではわからないはず
そう思っているのに……


どうして心がざわつくんだろう



「さっきの男は彼氏なん?」

彼氏……?
違う、彼氏なんかじゃない

「彼氏じゃなくてもカーセックスするん?」

「!!」





……見られてたの?
まさか……




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