• テキストサイズ

【おそ松さんR18】君がため

第11章 本当は【カラ松+一松】




数秒の間ののち、カラ松くんの口から、え…、という声がこぼれた。

その声で、わたしは我に返った。


「カラ松くん…っ、こ、これは……ちがくて」


とりあえず、この体勢をなんとかしなくちゃ。

話をするのはそれからだ。


一松くんをどかそうと、身をよじる。

と、その瞬間だった。

一松くんの手がわたしの腰をつかんだ。

そして。


「やッ……!えっ、ちょっと!」


そのまま、激しく腰を上下に揺さぶられた。

なんと、一松くんは、カラ松くんの目の前で行為を再開したのだ。


「えっ…やぁッ……! 一松くんッ」

一松「なに」

「なにって…! か、カラ松くんがッ……」

一松「カラ松がどうしたの」

「見てるっ…! 見てるからぁ…やぁっ」

一松「見せてやればいーじゃん」


そう言って、一松くんは、カラ松くんを見て笑った。


一松「あんたも見たいでしょ? さくらがよがって乱れてるとこ」

カラ松「一松……」


カラ松くんは、何を考えているのかわからない無表情で、わたしたちを見ている。


カラ松くん……なにを考えてるの?

わたしが誰にでも身体を許す軽い女だと思って失望した?

わたしのこと嫌いになった?

軽蔑してる……?


「カラ松く……おねがッ…見ないで」

一松「あ、いーこと考えた」


一松くんは、ギザ歯を見せてにやりと笑うと、カラ松くんに向かって手招きするような仕草をした。


一松「あんたも一緒にシようよ、カラ松にーさん」

カラ松「えっ……?」

一松「見てるだけじゃつまんないでしょ? こっちに来て一緒に遊ぼーよ」

「ま、待って…! 一松くんッ…やだ…んぐっ」


黙れと言わんばかりに、口をキスで塞がれた。

そのときだった。

ぐいっと腕をひかれて、唇が離れた。


見ると、わたしの腕をひいたのはカラ松くんで。

カラ松くんは、氷のような目でわたしを見下ろしていた。


「……っ」

カラ松「ああ、わかったよ。一松」

「えっ……か、カラ松く、」

一松「はっ…、そうこなくちゃ」


やだ、と言いかけた口を、今度はカラ松くんに塞がれた。




/ 464ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp