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【おそ松さんR18】君がため

第50章 ふたりだけの世界《カラ松END》




***


カラ松「大丈夫か、さくら?」

「う、うん……大丈夫」


カラ松くんが持ってきてくれたポカリを口にふくみ、はぁー、と天を仰ぐ。


あのあと、お風呂場で何度も絶頂を繰り返したわたしは、すっかりのぼせてしまった。

のぼせて動けないわたしを、カラ松くんは抱きかかえてベッドまで運んでくれた。


カラ松「すまない……無理をさせすぎた」

「そんなことないよ……わたしも、その……カラ松くんとシたかったし」

カラ松「……っ」


わたしの言葉に、カラ松くんは顔を赤くし唇を噛み締めた。


カラ松「……あまり可愛いことを言わないでくれ。また襲ってしまいそうだ」

「もう一回する?」

カラ松「えっ……!?」


カラ松くんの首に腕をまわし、唇を突き出してキスを求める。

と、カラ松くんは、いつになく顔を真っ赤にして目を泳がせた。


カラ松「ど、どうしたんだ、さくら……ずいぶん大胆だな」

「なんかね、こうしてカラ松くんとふたりでいられるの、幸せだなーって思って」

カラ松「え?」

「わたし、ずっとカラ松くんのことが好きだったんだよ。高校生のころから……カラ松くんを追っかけて演劇部に入って……一緒にいられるだけで本当に幸せだった」

カラ松「そ、そうだったのか……?」

「そうだよ。それなのに、こうしてカラ松くんの彼女になれて、ふたりで暮らして、愛しあえて……夢を見てるみたい」

カラ松「……それは俺だって同じだよ」


カラ松くんの大きな腕がわたしを抱きしめた。

とくとくとく、とカラ松くんの鼓動が伝わってくる。


カラ松「さくら、好きだよ……もうさくらにつらい思いはさせないから。俺がちゃんと守るから」

「うん……うん……ありがとう、カラ松くん」


どうしよう……愛しすぎて死んでしまいそう。

やっぱり、わたしは世界でたった1人……この人のことが好きだ。


ねえ、カラ松くん。

カラ松くんがカラ松でよかった。

あなたのおかげで、わたし、今とても幸せだよ。

だから、わたしもあなたに幸せをたくさんあげたい……


わたしは、カラ松くんを優しく抱きしめ返した。



<END...>


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