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【おそ松さんR18】君がため

第11章 本当は【カラ松+一松】




きっと、本当に怖いのはわたしじゃない。

こんな提案をしているトド松くんが、わたしよりも、もっとずっと怖いはずだ。

それでも、トド松くんは、わたしに協力すると言ってくれている……


でも。


わたしは、本当にあの家から逃げ出したいのだろうか。

カラ松くんから離れるの?

あんな状態の十四松くんを置いていくの?

それで後悔しないの?


トド松「さくらちゃん……?」

「トド松くん……わたし……」

トド松「お願い……信じて」


トド松くんは、今にも泣き出しそうなうるんだ瞳でわたしを見つめていた。

その瞳は、まるで、僕を一人にしないでと言っているようで。

わたしは、目をそらすことができなかった。



わたしは、

トド松くんの手を、弱々しく握り返した。




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