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【おそ松さんR18】君がため

第10章 十四松のひみつ【十四松】




わたしは、思わず十四松くんから目をそらした。


「話してないよ……」


わたしのその言葉を聞くと、十四松くんは、いつもの無邪気で屈託のない笑顔に戻り、わたしから体を離した。


十四松「そっか! それならいいんだー!」

「うん……」

十四松「あっ、カラ松兄さん! 兄さんに見せたいものがあるんだー。ちょっと来てー」


十四松くんは、カラ松くんの腕に自分の腕を絡めると、カラ松くんを引きずるようにして居間を出て行ってしまった。

去り際に、カラ松くんが心配そうにわたしを見つめていたが、わたしにはどうすることもできなかった。


ここでカラ松くんに助けを求めるのは、きっと得策ではない。


……じゃあ、わたしは、これからどうすればいいの?


このままでは、十四松くんの自傷行為はひどくなっていく一方だ。

他の兄弟に助けを求める?

それとも、わたしから、もっと強く説得する?

どうすれば、十四松くんを救えるの?


そして、

そもそも、

十四松くんが自傷をする理由は、なんなの?




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