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【おそ松さんR18】君がため

第10章 十四松のひみつ【十四松】




「さくらちゃ〜ん!どぅーん!」


背中に重みを感じた。

ぱっと振り向くと、わたしの背中に抱きついていたのは、他でもない十四松くんだった。


「十四松くん……ッ」

十四松「ねーねー、なんの話してるのー?ぼくも混ぜてー!」


十四松くんは、顔は笑っているんだけど、

目には光がなくて、

なんだか、

言葉では言い表せない色をうつしていた。


……もしかして、さっきの会話、きかれてた?


「あの……十四松くん」

十四松「ねーねー!カラ松兄さん。さくらちゃんとなんの話してたのー??」

カラ松「え?ああ……それは……」


カラ松くんの目がちらりとわたしを見る。

たぶん、カラ松くんはわかってる。

さっきの話の内容を十四松くんに話してはいけないと。


「あのね、十四松くん。わたしたちは、」

十四松「さくらちゃん」


十四松くんが、わたしの言葉をさえぎる。

その手が、わたしの手首をつかんだ。痛みを感じるほど強い力で。


十四松「マサカ、アノコト、カラ松兄さんに言ったりしてないよねェ??」


ぞくり。

背中に冷たい汗が流れた。



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