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【おそ松さんR18】君がため

第10章 十四松のひみつ【十四松】




「いっ、ああぁぁ…ッう」


あまりの痛みに、思わず声をあげる。

生理的な涙があふれてきて、頬を伝った。

十四松くんは、そんなわたしを見下ろしながら、二度、三度、とカッターを振り下ろした。


「痛いッ…じゅうしまつく…ぁアッ…」

十四松「わー、さくらちゃん、血まみれ〜」

「お願いッ…もうやめて!」

十四松「やーだ! いっしょに楽しいことする約束でしょ?」


十四松くんは、笑いながら、今度は自分の腕にカッターを振り下ろした。

十四松くんの腕にカッターが突き刺さり、赤い血があふれだす。

それを見ても、十四松くんは、ただ狂ったように笑っているだけ。




わたしは、そんな十四松くんをただただ見ていることしかできなかった。






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