第7章 夜長の秘密【カラ松】
そうしている間にも、カラ松くんの手が、下着も何も身に付けていない、無防備な胸に到達した。
「あっ……!」
カラ松「さくら、教えてほしい。誰に触られたんだ……?」
「い、言えないよ……そんなの!」
カラ松「ああ……そうか。それなら……」
きゅっ。
カラ松くんの指が、敏感な頂をつまむ。
その瞬間、びりっと快感が走った。
「んあっ……!」
カラ松「さくら、そんな声で鳴くんだな」
「う……ちょ、ちょっと、カラ松くんっ」
カラ松「その声……他の男にも聞かせたんだな。イラつく」
「な、なに言って……ひっ!?」
どういうことなの……?
何が起きているの?
つまり、カラ松くんは、今でもわたしのことが好き……ということなの?
カラ松「我慢してたのに……もう限界だ」
「やっ……!」
カラ松くんは、布団を剥ぐと、わたしの上に馬乗りになった。
そして、パジャマをまくりあげると、胸の頂を口に含んだ。
「んんうっ! カラ松くん、はげしッ……」
カラ松「俺に言えないってことは、他の兄弟のだれかなんだな?」
「あっ……ち、ちがっ」
カラ松「俺は……俺は、ちょっと自惚れてたんだ。高校のころ、さくらは、俺のことが好きだったんじゃないかって」
「あ……」
自惚れなんかじゃないよ、カラ松くん……
わたしは、高校生のとき、あなたのことが好きで……
カラ松「でも、ちがったみたいだな」
「ちがく……ない」
カラ松「え……?」
「ちがくないよ……! わたし、ずっとカラ松くんのことが好きだった!」
わたしの告白に、カラ松くんは、目を丸くした。
その瞳が、驚きの色をうつしだす。
「でも……でもね、だめなの。わたしは、誰とも結ばれちゃだめなの……」
カラ松「それは、どうして」
「言えないよ……言えないけど、だめなのっ」
あ、やば……涙が……
涙を拭おうとしたわたしの手を、カラ松くんが握った。
そして、そのままシーツの上に縫い付けられた。
カラ松「さくらにどんな事情があるのかは、俺にはわからない。でも、そんなこと言われて、終わりになんてできない」
そして、カラ松くんは、狼のような目で笑った。
カラ松「俺だって男なんだよ、さくら」