第7章 夜長の秘密【カラ松】
そして、今……
「はぁんッ……やっ…あうッ」
わたしは、カラ松くんに組み敷かれて、奥をがんがんと突かれていた。
何度イッてもやめてもらえず、むしろ、絶頂を迎えるたびにカラ松くんの腰の動きは激しくなっていく。
「いやああッ……も、むりっ」
カラ松「……はは。そんな大きな声で喘いで善がって、どこが『無理』なんだか」
「う……くッ、奥っ、苦しいッ」
カラ松「イキまくりだからな。そりゃあ苦しいだろうな」
「わかってるならやめッ……」
カラ松「さくらはイキまくりで満足かもしれないが、俺はまだ一回も出してない。もう少し付き合ってもらうからな、さくら」
「ぐ……ぐす、もう、許して……っ」
いつもは温厚なカラ松くんが、
いつもは優しいカラ松くんが、
まるで人が変わったように、意地悪な笑みを浮かべる。
カラ松「もしかして、またイった? 中、締め付けてくる」
「うッ……も、わかんなッ…」
カラ松「きつ……ッ、しっかしすごい乱れ方だな、さくら」
「うっ、うるさ……んんっ」
言いかけたわたしの口を、カラ松くんの唇が塞いだ。
はじめての……カラ松くんとのキス。
こんなふうに無理矢理されている最中でも……やっぱり幸せかも。
「んんっふ、あ、カラ松くんっ……」
キスの最中、カラ松くんの名前を呼んだ。
そのとき。
中にあったカラ松くんのそれが、びくんと痙攣した。
そして、そこに今まで溜まっていたものをすべて放出した。
「あっ……あう、な、なんで、今ので……」
カラ松「はぁっ…う、ご、ごめん……さくらに名前呼ばれたら……我慢できなくて」
カラ松くんは、ぐったりとわたしに覆い被さった。
どうやら、行為の疲労が一気にきたようだ。
カラ松「さくら……」
「う、うん?」
カラ松「本当に何か困ったことがあるなら……いつでも話きくから。遠慮しなくていいからな」
そんなことを耳元で優しく囁かれて、どきりと胸が高鳴った。
ああ……
そうか。
わたし……今でも、この人のことは特別な目で見ているのかもしれない。