第50章 ふたりだけの世界《カラ松END》
「んうっ……」
反応してしまう身体をなんとか抑えようと、必死にシーツを握りしめる。
しかし、カラ松くんは、容赦なくわたしの下着を引き下ろし、そこに直に触れた。
触れられた瞬間、ぐちゅり、と嫌らしい音がした。
カラ松「……さくら、本当のことを言ってくれ」
「わ、わたしは……っあ、ん」
カラ松「さくら……」
カラ松くんのその声で、わたしははっとした。
カラ松くんは、怒っていなかった。
ただ、今にも泣き出しそうな声で、まるで祈るような顔で、わたしを見つめていた。
「あ……」
わたしは、この人を悲しませている。不安にさせている。
この人の笑顔だけは、守りたかったのに。
「か、カラ松くん……あの……」
わたしは、カラ松くんの指を握った。
そして、意を決した。
「……わたし、全部話すから。本当のこと。だから、ちゃんと座って話そう?」
カラ松「……ああ、わかった」
カラ松くんは、そう言って、わたしの上から退いてくれた。
わたしも、身を起こして、乱れた服をきちんと直す。
そして、カラ松くんに向かい合うようにして、ベッドの上に座った。
「……その、こんなこと言ったらカラ松くんは驚くかもしれないけど、」
カラ松「うん…」
「本当は、……お祖父ちゃんが倒れたっていうのも、ぜんぶ嘘なの」
そして、わたしは、語った。
今までの経緯と、
そして、わたしが何故こんなにも長い間松の家にいるのか、
何故一松くんとあんなことをしていたのかを。