第50章 ふたりだけの世界《カラ松END》
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ホテルの部屋に着くなり、カラ松くんは、わたしの腕をつかんでそのままベッドになだれこんだ。
両手首をがっちりと掴まれ、ベッドのシーツに縫い付けられる。
「ちょっ……カラ松くん――ひゃうっ」
いきなり耳を舐められて、身体がびくっと反応した。
「あっ……ん……ちょっ…話……話はっ……?」
カラ松「ああ……そうだな。話をしなくちゃな」
カラ松くんは、わたしの首筋に甘いキスを落としながら言った。
まさか……シながら話をするつもりなの……?
「ね……カラ松くん……ちゃんと座って話そう…?」
カラ松「なんでだ? さくらはこの体勢は不満か?」
「不満とか…そういうんじゃなくて……っ」
カラ松「じゃあ、いいよな? 」
カラ松くんの手がするすると服の中に入ってくる。
ぐいっとブラを上に押し上げられて、敏感な突起を指で捏ね上げられる。
「んあっ……ふ、…あっ、いやっ」
カラ松「……で、話の続きだが、」
カラ松くんは、わたしを愛撫しながら、話を続ける。
カラ松「…さくらは一松と付き合ってるのか?」
「んうっ……ち、ちがっ……ちがうよっ……」
カラ松「やっぱりな。一松とさくらが付き合っているんだったら、一松は俺に一緒にシようなんて言わないもんな」
「あ……あっ……」
怒ったようなカラ松くんの声に、じわりと涙がにじんだ。
覚悟はしていたはずなのに。
向き合わなくちゃと決めていたのに。
やっぱり、わたしは怖いんだ。
カラ松くんに嫌われたくないんだ。
カラ松「さくら、説明してくれ。さくらは、どうして恋人でもない一松とあんなことをしていたんだ?」
「そ、それは……その……っ」
本当のことを言わなくちゃいけない。
でも、言葉がのどの奥につっかえて出てこなかった。
すると。
カラ松「……さくらはこのまま俺を騙し続ける気なのか?」
カラ松くんの手が、スカートの中へ侵入してきた。
「あぁあッ……」
下着の上からいいところを刺激されて、身体が反応を示した。