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【おそ松さんR18】君がため

第50章 ふたりだけの世界《カラ松END》




カラ松「…さくら」


お風呂から上がって、布団を敷くために2階に上がろうとしたとき。

不意に、背後から呼び止められた。


振り向けば、そこにはカラ松くんがいた。


「カラ松くん……もう銭湯から帰ってきたの? みんなは?」


カラ松くんは、先ほど、他の兄弟と一緒に銭湯に出かけたばかりだった。

いつもなら、みんなで一緒に帰ってくるのに……


カラ松「ああ、ちょっとさくらと話がしたかったから、ブラザー達を置いて帰ってきたんだ」

「……」


カラ松くんがしたい『話』というのがなんなのか、わたしには何となく検討がついていた。

逃げられない、と思った。

ちゃんと向き合わなくては。カラ松くんに。そして、わたしたちの未来に。


「……うん。じゃあ、居間に行く?」

カラ松「いや……もっとゆっくり二人で話したい。今から出かけないか?」

「えっ、今から……?」

カラ松「ああ、今から」


熱のこもった瞳で見つめてくるカラ松くんに、あ、ホテルに行くんだな、と悟った。

わたしは、どうすることもできず、

気がつけば、首を縦に振っていた。




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