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【おそ松さんR18】君がため

第6章 何処にも行けない【十四松、一松】




十四松「さくらちゃんっ……中イキしちゃったねっ」

「う……んんっ、う、は、初めてだよ……こんな…」


はじめて。

その言葉に、胸がじゅっと熱くなった。

それと同時に、一度すべて吐き出して小さくなりかけたそれが、再び大きくなり始めた。


十四松「や、やば……ごめん、さくらちゃん、もう一回……」

一松「だめだよ、十四松。つぎ、僕に代わって」

十四松「……っ!?」


突然、背後で一松兄さんの声がして、おどろいて振り返る。

一松兄さんは、あいかわらず機嫌の悪そうな仏頂面で、ぼくとさくらちゃんを見下ろしていた。


十四松「一松兄さん、いつの間に帰ってたのー」

一松「今さっき。それより、早くそこ代わって」

十四松「仕方ないっすなー。ごゆっくりー」


ぼくは、仕方なくさくらちゃんの上からどいた。

一度出したんだし、仕方ない。

本当は、もっとさくらちゃんを独り占めしていたかったけど。


「一松くん……す、少し休ませて……」

一松「は? なんで」

「今シたばかりで……か、からだが……」

一松「そんなの僕に関係ないし。ほら、からだ起こして」


まだぼくが居るのに行為を始めようとするふたりに背を向けて、居間を出る。


たぶん……一松兄さん……嫉妬してた。

ああ見えて、さくらちゃんのこと大好きだからなー。

さくらちゃん、きっと酷くサれるんだろうなー。


ぼくは、ごめんね、と心の中でさくらちゃんに謝った。




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