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【おそ松さんR18】君がため

第49章 あなたに貰ったもの《おそ松END》




「おそ松くん、運転なんてできるの?」

おそ松「一応な。ほとんどしないけど。……あ、でも、心配すんなよ? これでも、兄弟の中では1番最初に免許とれてるから」

「へえ……」


おそ松くんが車を運転してるとこなんて想像できないけど、一応免許も持ってるみたいだし、……いいよね?

もしあまりにも乱暴な運転だったら、途中でわたしが交代すればいいし。


おそ松「じゃ、乗って」


おそ松くんは、ワゴン車の助手席のドアを開けて、わたしに乗るように促した。

も、もう……さりげなくこういうことするの、反則。


「ありがと」


わたしは、おそ松くんが開けてくれたドアから、車に乗り込んだ。

おそ松くんは、ドアを閉めると、自分も運転席に乗り込み、エンジンをかけた。


「おそ松くん、シートベルト」


シートベルトをしめずに発車しようとするおそ松くんを制し、手をのばしてシートベルトをしめてあげる。

……と、身体が密着した瞬間、おそ松くんの手がわたしの顎をつかみあげた。

そして、ちゅ、と触れるだけのキスをされた。


「……っ! ちょっ、ちょっと、いきなり何……?」

おそ松「あー、ごめんごめん。そこにさくらの唇があったから、つい」

「は、はあ……?」


キスなんて今まで何回もしてきたし、慣れてるはずなのに……

突然されたからか、胸のドキドキがおさまらない。


すると、おそ松くんは、わたしの頭をくしゃりと撫でて、ふっと笑った。


おそ松「…さくら、顔まっか。かーわいい」

「っ……」


わたしは、思わず息をのんだ。

だって、そう言うおそ松くんの顔だって、真っ赤だったから。



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