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【おそ松さんR18】君がため

第47章 夏祭り【カラ松+トド松】




***


一松くんと十四松くんと別れて、待つこと5分少々。


トド松「あっ、さくらちゃ〜ん」

カラ松「さくら、待たせて悪かったな」


ようやく、カラ松くんとトド松くんがやって来た。

ふたりも、他の4人と同じく、青とピンクの甚平姿。

……カラ松くんはかっこいいし、トド松くんはかわいい。

ふたりとも、甚平似合うなあ。


トド松「もうすぐ花火始まるみたいだよ。場所取りしよっ?」


そう言うなり、トド松くんは、わたしの右腕に自分の腕を絡めた。

かと思うと、今度は、左手をカラ松くんに掴まれ、そのまま指と指を絡められた。


「えっ……ちょっと、ふたりとも……」

カラ松「ん〜? どうしたんだ、さくら」

トド松「2人に手を繋がれて歩くのも、悪くないでしょ?」


いや、そういう問題じゃなくて…!

これ、色々とまずいよ。他の人の視線とか。

ただでさえ、2人とも同じ顔でしかも結構美形なほうだから、目をひくのに。


「は、恥ずかしい……」


そう言っても、2人が手を離してくれるはずもなく。

わたしは、カラ松くんと左手をつなぎ、トド松くんと右腕を組んだまま、2人に引っ張られて歩き出した。


カラ松「…にしても本当にすごい人ごみだな」

トド松「ねー! 花火、ちゃんと見れるかな?」

カラ松「この神社、けっこう木が多いから、もしかしたらちゃんと見れる場所ってほんの一部かもしれないな」


わたしの気も知らないで、2人はのんきに花火の話をしている。


と、そのときだった。


『ねえねえ! もしかしてだけど……カラ松くんとトド松くんじゃない?』


不意に、背後から声がして、わたしたちは、そちらを振り向いた。

そこにいたのは、わたしたちと同い年くらいの、浴衣姿の女の子2人組み。


カラ松「そうだが……」

トド松「僕たちのこと知ってるの?」

『もうー! 忘れちゃったの? 高校2年のとき同じクラスだったじゃない』

『うん。安藤と角田だよ』


安藤と角田……?

あっ、思い出した。

クラスでも派手なグループにいた2人だ。

化粧をしているから、全然わからなかった……



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