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【おそ松さんR18】君がため

第47章 夏祭り【カラ松+トド松】




それから、わたしたちは、たこ焼きや焼きそば、お好み焼きなんかを買って食べ歩きした。

わたしは、右手にりんご飴、左手に金魚の入ったビニール袋をもって。


そして、わたしのりんご飴ももう少しでりんごの部分に到達しそう……という頃。おそ松くんのスマホが鳴った。


チョロ松「……ん? だれ?」

おそ松「あー、一松だ……もう2時間経ったのか」


おそ松くんは、スマホの画面を睨みつけて、溜め息をつく。


2時間、あっと言う間だったな。

楽しかった……


「ありがとね、2人とも。とっても楽しかった」

チョロ松「うん、こちらこそ。また家で会おうね」

おそ松「ここで待ってれば一松と十四松が迎えにくると思うから。じゃ、引き続き、お互いに楽しもうな〜」


おそ松くんとチョロ松くんは、手を振って離れていった。


おそ松くんとチョロ松くんと一緒にいると、ほんと楽しいし笑ってばかりだ。

ふたりには、そういう才能があるのかもしれない。


そんなことを考えていると。


???「あーーっ!!さくらちゃんだ!!どぅーーん!!」


突然、誰かに抱きつかれて、わたしはバランスを崩した。

しかし、倒れかけたからだを、またもや誰かに抱き寄せられ支えられる。


見ると、わたしの正面には十四松くん、背後には一松くんがいた。


「び、びっくりしたあ〜。何があったかと思ったじゃん」

十四松「ごっめーん!さくらちゃん、可愛かったからつい抱きつきたくなっちゃった!」

一松「…僕はそれを予知して支えてやった」

「そ、そう……それはどうも」


わたしは、2人から一歩距離をとり、乱れた浴衣をなおす。


一松くんと十四松くんは、色違いの黄色と紫の甚平姿。

しかも、2人とも顔の横に変なキャラクターのお面をつけている。


「…すっかりお祭り気分だね、ふたりとも」

一松「ヒヒッ……さくらの分も買ってあるよ。つける?」

「い、いや、遠慮する…」

十四松「えーっ!なんでなんで!? 可愛いのに!」

「だってわたしまでお面つけたら不審者3人組みたいになっちゃうよ」

十四松「そっかあ〜〜! じゃあさ、じゃあさ、さくらちゃんは、何がほしいー?」


それは、つまり、好きなものを買ってくれるってことだろう。

わたしは、うーん、と考え込む。



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