• テキストサイズ

【おそ松さんR18】君がため

第47章 夏祭り【カラ松+トド松】




おそ松「さくら、りんご飴好きだったじゃん。高校んとき、近所の夏祭りに行ったとき、りんご飴5個くらい食ってたもんな」

チョロ松「ね。だから、遅れたお詫びに、と思って」


ふたりとも……覚えてたんだ、そんなこと。

なんか、待たされたとか、そんなことどうでも良くなってくる。

わたしって、つくづくちょろい。


「もう……わかったよ。今回はこれでチャラにしてあげます」

おそ松「さっすがさくら〜」

チョロ松「ありがとね、さくらちゃん」


わたしは、りんご飴を受け取り、そっと一舐めしてみた。


「ん……甘い。おいしい〜」

おそ松「ならよかった。よし、じゃあ行こうぜ〜」


右におそ松くん、左にチョロ松くん。3人で並んで人ごみの中に身を投じる。


それにしても、ほんと混んでるなあ。

確かに、7人で来たらアウトだっただろうな。


チョロ松「最初なにするー?」

おそ松「俺、あれやりたい!」


おそ松くんが指差した先には、夏祭りの定番の金魚すくい。


チョロ松「おそ松兄さん、世話しないじゃん…」


と、チョロ松くんがジト目でおそ松くんを見る。


おそ松「するする! 絶対するから!」

チョロ松「そう言って、去年もおととしもその前も…兄さんが金魚すくいでとった金魚は僕が世話してるんだけど!」


なんだ、この会話……

お母さんと小学生の会話みたい。


でも、金魚すくいかぁ……

しばらくやってなかったかも。


「ね、おそ松くん、チョロ松くん。金魚の面倒はわたしが見るから、金魚すくいしよう?」


わたしの言葉に、2人は目を丸くした。

そんな2人の手をひいて、金魚すくいの屋台に向かう。


プールの中には、小さな金魚がたくさん泳いでいた。


「わあ、かわいい……」

『お姉さん、チャレンジしていくかい? 1回サービスにしてやるよ』


屋台のおじちゃんは、そう言って、わたしにお椀と金魚すくいのポイを差し出してきた。


「えっ、いいんですか?」

『ああ、特別な』

「ありがとうございます! やります!」


おじちゃんから道具を受け取り、プールの前にしゃがみこむ。



/ 464ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp