第6章 何処にも行けない【十四松、一松】
Side 十四松
さくらちゃんは、ぼくを拒まなかった。
服のボタンをはずして、下着のホックをはずして、胸を露出させても、顔を赤くしてぼくを見上げるだけ。
嫌だ、のひとことすらもない。
十四松「さくらちゃん、大人しいねー。初めてのときはあんなに泣いて嫌がってたのにー」
「だって……嫌だって言ってもやめてくれないじゃん……っ」
十四松「あー、たしかにー!」
露わになったさくらちゃんの胸を、両手で包み込むようにして揉む。
すると、さくらちゃんは、びくりと体を震わせた。
「は……あ、う」
十四松「うわ〜っ、さくらちゃん、色っぽぉーい」
「色っぽくなんて……ぁんっ」
十四松「そうそう、その声! めちゃくちゃエローい!」
硬くなってきた胸の頂点を、指で摘んでこりこりとねりあげる。
と、さくらちゃんの声がより一層大きくなった。
「十四松くっ……ん! そこっ、そこダメだよっ…!」
十四松「だめー? なんでなんでー? そんなに気持ちよさそうなのにー」
「くぅっ……ん、やぁっ……!」
十四松「さくらちゃん、かーわいいー!」
すかさず片方の粒を口にふくんで、ちゅうっときつく吸い上げる。
そして、それをしながら、もう片方の粒を指で弄ぶ。
「ああああっん…! 十四松くんっ…!」
わざと嫌らしい音をたてながら吸うと、さくらちゃんは、ますます感じてびくびくと体を幾度も痙攣させた。
ほんとうに、やらしいなあー。
「んくっ…! や、やだよぅ……んっ、んあ」
十四松「何がいやなのー? あ、下もさわってってこと?」
「ちがっ……」
否定するさくらちゃんの声を遮るように、ぼくは、さくらちゃんの下着の中に手を突っ込んで、敏感なそれを指でこすりあげた。
「ああああっ…!!」
十四松「あいかわらず、ここ敏感だねー、さくらちゃん。そんなに気持ちいいの?クリトリス」
「十四松くんっ…十四松くんっっ!」
あー、なんなのー、さくらちゃん。そんな大声でぼくの名前を呼んで。
ぼくのこと好きなのかも、って勘違いしちゃうじゃん!
十四松「さくらちゃん。挿れるから、もっと脚ひらいて」