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【おそ松さんR18】君がため

第6章 何処にも行けない【十四松、一松】




***


十四松「さくらちゃーん」


居間でテレビを見ていると、膝の上に十四松くんが寝転がってきた。


今は、他の兄弟はみんなお出かけ中。

ここで生活するようになって、わかったことがある。

それは、みんなは仕事をしていないけどそれなりに忙しいということ。


十四松「ねえーねえー、さくらちゃん〜」

「んー? どうしたの、十四松くん」


わたしは、テレビを見ながら返事をした。

テレビの中では、有名な芸人さんたちがスタジオで笑い合っている。

……と、そのとき。

ぷつん、とテレビの電源が切れた。


十四松「テレビじゃなくてこっち見て」


十四松くんは、テレビのリモコンをテーブルの上に置き、わたしの腰に抱きついた。


十四松「さくらちゃん、あったかーい!」

「そ、そうかな?」

十四松「うんっ。今日はさくらちゃんを独り占めできてしあわせだな〜〜〜!」


十四松くんは、本当に幸せそうに笑った。

かと思うと、

ちゅっ、と。唇にキスをされた。


「……っ」

十四松「ね、さくらちゃん。おれたち、ふたりきりだよ?」

「そ、そうだね」

十四松「だから……」

「んぅっ……」


今度は、深い口づけをされた。

突然のことに油断していたわたしは、その勢いで床に倒れこむ。

しかし、十四松くんは、そのままわたしの上に覆いかぶさるようにして、キスをつづけた。


「んむ、っ……ふ、」

十四松「その気になってきたー? あ、いいよ、そのままで。おれがシてあげる!!」


十四松くんは、無邪気な笑顔でそんなことを言うと、わたしの服のボタンをぷちぷちとはずした。





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