第46章 がんばっている君に【チョロ松】
「……ねえ、チョロ松くん」
不意に、さくらちゃんは、頬を赤らめて、恍惚とした笑みを浮かべる。
チョロ松「……うん?」
「明日って、仕事お休みだよね?」
チョロ松「うん、日曜日だからね」
「じゃあさ……今から、その……シない?」
チョロ松「えっ……」
さくらちゃんから誘ってくるなんて、めずらしい。
どうしたんだろう。
そう思っていると、さくらちゃんは、立ち上がり、僕の隣に座った。
チョロ松「……っ」
「ごはん、食べ終わったでしょ?」
チョロ松「食べ終わったけど、でも――」
言いかけた唇を、キスで塞がれる。
……なにこれ。初めての感覚だ。
「チョロ松くん……」
さくらちゃんは、唇を離し、熱のこもった目で僕を見つめる。
……正直、すごく可愛いし、そそられる。
チョロ松「さくらちゃん……」
僕は、名前を呼び返し、さくらちゃんの頭の裏に手を回して、今度は自分から口づけをした。
「んんっ…は、ぁっん……」
チョロ松「どうしたの、さくらちゃん。今日はエッチな気分なの?」
小声でそんなことをたずねると、さくらちゃんは、頬を赤らめてうつむいた。
「それもあるけど……でも、いつも頑張ってるチョロ松くんに、何かしてあげたくて……」
チョロ松「…っえ?」
こうして僕の帰りを起きて待っててくれて、ごはんを出してくれて、それだけでも十分なのに……
「だから、チョロ松くん。今日は、わたしにさせて……?」
さくらちゃんは、パジャマの上から僕の下半身に触れた。
そして、四つん這いの体勢になってから、腕を折り、僕のそこに顔を近づけた。
チョロ松「ちょっ……」
「チョロ松くんのここ……熱いね」
そう言って、パジャマ越しに僕のそれに頬擦りをする。
まるで、愛しくてたまらないと言うかのように。
その姿を見ていたら、次第に息があがってくるのがわかった。
チョロ松「さくらちゃん…エロすぎ……っ」
さくらちゃんの髪の毛をそっと梳くように撫でる。