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【おそ松さんR18】君がため

第44章 6人とひとり《逆ハーEND》




……と、そのとき。


トド松「…あれ? カラ松兄さんと一松兄さんは?」


思い返せば、ふたりは、玄関にすら来ていない気がする。

ふたりっきりで何処で何をしているんだろう?


「わたし、呼んでくるね」


わたしは、そう言って、みんなに背を向け居間に向かった。

しかし、居間にふたりの姿はなかった。


「あれ……?おかしいな……」


不思議に思いながら、居間を出ようとした、そのとき。


「ひゃッ…!」


くるりと踵を返すと、そこにカラ松くんと一松くんが立っていた。

カラ松くんは、いつもの笑顔。

一松くんは、いつもの無表情。

いつもどおりの2人なのに、2人並ぶと、なんだか不思議な感じがする。


「び、びっくりした……驚かせないでよ」

カラ松「ああ、すまない。驚かせようとしたつもりはなかったんだ」

一松「うん。ただ、さくらに報告したいことがあって…」

「報告したいこと……?」


にじり寄ってくるふたりに、一歩後ずさる。


え……?な、なに?

怖いんだけど。


更に距離を詰めてくるふたり。

わたしは、もう一歩後ずさった。

しかし、その瞬間、がん、と背中が壁に当たった。


まずい、と思った瞬間には遅かった。

わたしの右の壁にカラ松くんの手が、左の壁に一松くんの手が、わたしを閉じ込めるように置かれる。

俗にいう壁ドンというやつを、わたしは、今、ふたりに同時にされていた。


「……っ! ど、どうしたの、ふたりとも」

一松「さっき、おそ松兄さんが、誰が1番にさくらをオトせるか勝負しようって言ったでしょ」

「う、うん……」

カラ松「俺たち、考えたんだ。俺たちは、2人で協力してさくらをオトそうって」


ふ、ふたりで……!?


一松「さくら、3P大好きじゃん。だから、2人同時に攻めたほうがオチやすいかなーって」

「は…!? な、なにそれ! ひどい…!」


理由はそれなの…!?

まあ、確かに、前にカラ松くんと一松くんと3Pしたときは、気持ちよすぎておかしくなりそうだったけど…


カラ松「……というわけだから、」

一松「覚悟しといてね、さくら」


カラ松くんが、わたしの右耳に、

一松くんが、わたしの左耳に、

そんなことを囁いた。


……嫌な予感が的中した。



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