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【おそ松さんR18】君がため

第44章 6人とひとり《逆ハーEND》




おそ松「とにかく! 今日から、さくらはみんなのものだから! でも、抜け駆けは全然オッケーな!」

トド松「それって、つまり……」

十四松「誰が1番にさくらちゃんをオトせるか勝負するってことだねー!!」

チョロ松「上等。絶対負けないから…!」


あ……

なんか、みんな変なスイッチ入っちゃった……


でも、そう言って不敵に笑い合うみんなは、なんだか学生のころに戻ったみたいで……

少なくとも、わたしがこの家にやって来たころの怖い感じはしなかった。

なんだか、今までの出来事が、全部夢なんじゃないかと思えてくる。


わたしがそんなことをぼーっと考えていると。


???「ただいま、ニートたち!!」

???「土産をたーくさん買ってきたぞ、ニートたち」


玄関のほうから、なつかしい声がして、わたしは、思わず耳を疑った。


チョロ松「嘘だろ…このタイミングで?」

十四松「わーい!!父さんと母さんだーっ!!」

おそ松「あー、そういえば、昨日、明日帰るってメール来てたわ」

トド松「そういうのなんで早く言わないの!?バカ松兄さん」


みんなは、ぎゃーぎゃーと喚きながら、居間を出て玄関に向かう。

わたしも、そんなみんなについて玄関に出ていった。


玄関にいたのは、予想通りのふたりだった。

おそ松くんたちのお父さんとお母さん。

2人は、重たそうな大きなキャリーバッグを抱えて、疲れているような様相で息をついている。


おそ松「おっ。おかえりー」

チョロ松「父さん、母さん、おかえり。もう帰って来ないと思っちゃったよ」

松代「なに言ってるの、そんなわけないでしょう。でも、もう帰りたくないって思うくらい楽しかったわ〜」

松造「イタリアは良かったぞー。町並みはきれいだし、飯も美味いし、ジェラートなんてもう最高だったな。なあ、母さん?」

松代「ええ、最高だったわね。あのね、宿泊先の近くにジェラート屋さんがあってね、そこのジェラートがすっごく大きくて……」

トド松「はいはい、思い出話はあとでゆっくり聞くから。早く中に入りなよ、ふたりとも」


興奮冷めやらぬふたりを、トド松くんが制止する。

ふたりは、トド松くんに促されるままに、玄関から家の中にあがり、そして……


わたしの存在に気がついて、目を丸くした。




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