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【おそ松さんR18】君がため

第43章 青色《逆ハーEND》




***


ホテルのベッドの上。

わたしとカラ松くんは、ふたり寄り添って横になっている。

正確には、わたしの頭は、カラ松くんの腕の上にある。

いわゆる、腕枕ってやつだ。


カラ松くんの腕は、ほどよく筋肉がついていて、男らしくて、腕枕にぴったりだった。

このまま眠っちゃいそう……


カラ松「…どうする? 今日、宿泊にする?」


隣に寝ているカラ松くんが、不意に口をひらいた。


本当は、休憩2時間のつもりで部屋をとったのだけれど、なんだかこのまま帰るのは惜しい気がした。


「うん……泊まっていこう?」

カラ松「みんなに怪しまれるかな…」

「ううん、きっと大丈夫だよ。もし何か言われたら、オールでカラオケしてたとか、飲みに行ってたとか言えば信じてくれると思う」

カラ松「そうだな…じゃあ、宿泊にしようか」


カラ松くんは、そう言って優しく微笑むと、わたしの額にキスをした。


カラ松「さくら、もう眠い?」

「えっ……ううん、別に眠くないけど」

カラ松「服を着て、ちょっとベランダに出てみないか?」

「ベランダに…? うん、いいけど……」


ベランダに何かあるんだろうか。

今日は曇っているから星も見えないし……


不思議に思いながら、わたしは、ベッドから起き上がり、床に散らばった下着と服を身につけた。

そして、同じく服に着替えたカラ松くんと、ふたりでベランダに出る。

ちょっと夜風が冷たい……


カラ松「寒い? こっちおいで」

「え……?」


カラ松くんは、わたしの肩を抱き寄せ、大きな腕で身体を包み込んでくれた。

まるで、夜風からわたしを守るかのように。


きゅん…と胸がレモンを垂らしたかのようにときめいた。


「カラ松くんって、ほんと、素でかっこいいよね…」

カラ松「っえ? な、なんだ、それ?」


わたしの言葉に、カラ松くんは、目を見張る。


「だって、今時、こんなことしてくれる男の人っていないと思うよ? それをサラッとしてくれるんだもん……」

カラ松「そうか……あまり意識したことはなかったけど、さくらはこういうのに弱いんだな」

「……まあ、一応、女子ですから」


照れくさくなって、そっぽを向く。

と、そのとき。



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