第43章 青色《逆ハーEND》
嬉しくて、幸せで……思わず笑みがこぼれる。
もっとカラ松くんを喜ばせたくて、わたしは、カラ松くんの下半身に手を伸ばす。
そして、身体をカラ松くんの脚の間に滑り込ませ、反りたったそれに指を絡めた。
カラ松「さくら…?」
カラ松くんは、上体を起こし、わたしの顔をのぞきこむ。
たぶん、びっくりしてるんだろう。カラ松くんにフェラしてあげたこと、なかったから……
カラ松「さくら、何してるんだ…?」
「口で、シてあげる……」
カラ松「え、それって」
狼狽えるカラ松くんを上目に見つめ、はむっとその亀頭を口に含む。
カラ松「……ッ」
その瞬間、カラ松くんの身体がびくっとはねた。
……たぶん、感じてくれたんだ。嬉しい。
わたしは、焦らすように先端を優しく吸いながら、指で根元を刺激した。
カラ松「…っ、さくら……」
見ると、カラ松くんは、頬を赤く染めて、息を荒げていた。
焦らされて苦しい、って言いたいのが分かる。
ここでもっと焦らせばあとで得られる快感がひとしおなんだけど、なんだか可哀想になってきたので、わたしは、カラ松くんのモノを根元までくわえこみ、じゅるじゅると吸い上げた。
カラ松「……ッッ!」
「かあまふくん…っ、どう? 気持ちいい…?」
カラ松「…あ、ああ、やばい……っ」
カラ松くんは、わたしの頭の上に手を置き、髪の毛に指を絡めた。
カラ松「さくら、上手だな。気持ちいいけど、なんか妬ける……っ」
「……」
返す言葉がなかった。
カラ松「一松にも、いつもこうして口でシてやってるのか…?」
「……いつもじゃないよ」
わたしは、誤摩化すように、ふたたびカラ松くんのを口に含む。
本当は、一松くんにだけじゃない。
最初にフェラしてあげたのはチョロ松くんだし、おそ松くんにもしてあげたことがある。
申し訳ない、とかそんな感情ではなかった。
罪悪感と、自己嫌悪と、色んなものがドロドロに混ざり合った変な感情が、こみ上げてくる。
身体が、芯から燻されているような感覚だった。
カラ松「さくら……?」
名前を呼ばれて、我に返る。
カラ松「……どうしたんだ。どうして泣いてるんだ?」
「えっ……」
言われて自分の目に手をやる。