第43章 青色《逆ハーEND》
わたしは、最低なことをしている。
そんなこと、自分でもわかっている。
最初は無理矢理だったとは言え、6人全員と身体の関係をもち、
カラ松くんに嫌われたくない故に一松くんと付き合って、
純粋にカラ松くんを好きだった気持ちも、今は変わりつつある。
カラ松くんを好きじゃなくなったわけじゃない。
カラ松くんのことは好き。
でも、カラ松くんだけじゃなくて、おそ松くんも、チョロ松くんも、一松くんも、十四松くんも、トド松くんも……みんなのことが好きになってしまっているんだ。
カラ松「さくら……大丈夫か?」
「えっ……」
カラ松くんの声で、我に返る。
見ると、カラ松くんは、不安げな瞳で、わたしを覗き込んでいた。
「ご、ごめん……またぼーっとしてた……」
カラ松「……そういうときもあるさ。今日はもうやめて帰ろうか?」
「ううん……大丈夫。続き、シよ?」
わたしは、カラ松くんの首に腕を回し、その唇に自分の唇を重ねた。
我ながらに大胆だなって思う。
カラ松くんの口に、自ら舌を割り込ませ、そのまま口の中を吸い尽くす。
カラ松「ん……」
「んんっ……カラ松くん……っ」
わたしは、カラ松くんの肩をつかみ、そのまま彼をベッドの上に押し倒した。
いつもと逆の体勢に、カラ松くんは大きく目を見張る。
カラ松「…どうしたんだ、さくら? 今日は上の気分なのか?」
「上の気分っていうか……いつもしてもらってばかりだから、たまにはわたしもカラ松くんに色々してあげたいなって」
わたしがそう言うと、カラ松くんは、ふっと唇を綻ばせた。
カラ松「そうか。嬉しい、ありがとう」
「どういたしまして」
わたしは、カラ松くんの首筋に舌を這わせ、そのまま、きつく吸い上げた。
キスマーク……こうで合ってるかな?
もっと強く吸ったほうがいいのかな?
「んん…っ、ちゅ、ッ」
カラ松「さくら…っ、う」
「……っ! ご、ごめん、痛かった!?」
苦しげな声をもらしたカラ松くんに、あわてて唇を離す。
見ると、わたしが吸った首もとに、赤い痕がついている。
カラ松「あ…いや、ちがうんだ。まさか、さくらからそんなことをしてくるとは思わなくて」
そう言って、カラ松くんは、愛おしげにわたしの頬に触れた。