第42章 桃色《逆ハーEND》
そんなわけで、わたしは、今、トド松くんとふたりでカラオケに来ている。
時間は、フリータイムにした。ちなみに、ドリンクバー付き。
「トド松くんって、どういう曲歌うの?」
そういえば、昔は、6人とも歌う曲がバラバラだったな…
おそ松くんは、ミーハーで、いつもそのとき流行りの曲ばっかり。
カラ松くんは、尾●豊の曲オンリー。
チョロ松くんは、マイナーなアイドルの曲とかアニソン。
一松くんは、ヴィジュアル系とかマイナーなロックバンドの曲とかを、ヘドバンしながら歌ってて、
十四松くんは、すっごく意外なんだけど、テンションの高い洋楽ばっかりだったな。
そして、トド松くんは……
「トド松くんって、昔は、カラオケ行ってもあまり歌わなかったよね。いつも飲み物のみながらタンバリンとかで合いの手してたイメージ……」
トド松「あー……たしかにそうかも。でも、大丈夫だよ。僕だって歌える歌くらいあるから」
そう言って、トド松くんは、デンモクを手元に引き寄せ、曲を入れた。
何を入れたんだろう、とわくわくしていると……
「えっ……まじか……」
……まさかの、ディ●ニー!!
トド松くんって、こういうの好きなんだ……
いや、確かに、声に合ってるしかわいいけど。
それから、トド松くんは、ディ●ニーの挿入歌を片っ端から入れて歌っていた。
さすが、あざとプリンス……
女であるわたし以上に女子力高い……
トド松「ふう〜っ、つかれた〜!」
何十曲目かわからないディ●ニーの挿入歌を歌いきったトド松くんは、オレンジジュースを一気飲みして、息をついた。
「さ、さすが、トド松くん……可愛いね」
トド松「えーっ、ほんと? やった、さくらちゃんに可愛いって言われちゃった♡」
トド松くんは、きゅるんと笑みを浮かべて、わたしの腰に手を回した。
そして……