第5章 いただきますのごちそうさま【チョロ松】
涙目で僕を見上げるさくらちゃんは、今までにないくらい可愛くて。僕の理性をあっという間に消し飛ばしてしまった。
チョロ松「さくらちゃん、本当にこれしなくても逃げない?」
「に、逃げないよ……っ」
チョロ松「じゃあさ、その言葉が本当かどうか試させてよ」
「試す……?」
僕は、不安げに瞳を揺らすさくらちゃんを見下ろした。
やば……可愛い。
僕は、他の兄弟みたいにさくらちゃんに好意を寄せていたり、異常なほどの愛情を抱いていたりはしなかったけど、それでも今のさくらちゃんは、本当に可愛かった。
チョロ松「さくらちゃん、僕の言うこと聞いてくれる?」
「チョロ松くんの……言うこと?」
チョロ松「そう。僕の言うことちゃんと聞いてくれたら、これつけないからさ」
「う……うん。わたしにできることなら」
チョロ松「じゃあ、まず、服を脱いで?」
「えっ……」
あー、戸惑ってる戸惑ってる。
そんな様子も可愛くて、思わず笑みがこぼれる。
チョロ松「なに? 言うこときけないんだ? じゃあこれつけるしかないね」
「……き、きく! 言われたとおりにするから!」
さくらちゃんは、ぎこちない手つきで服を脱ぎ始めた。
初めて見る女の子の体に、ごくりと息をのむ。
チョロ松「へえ……やっぱりさくらちゃんって肌白いんだね」
「チョロ松くん……あまり見ないで。恥ずかしい……」
チョロ松「ねえ、さくらちゃん。あいつらに無理矢理されたんだろ?」
「あ……」
チョロ松「だれとだれにされたの?」
「一松くんと……おそ松くんと……十四松くんと……トド松くん」
ふーん。じゃあ、僕とカラ松兄さん以外全員ってことか。
チョロ松「どんなことされた? どこまでされた?」
「……」
チョロ松「あ、言いにくい? 恥ずかしい? まあいいや。とりあえず……」
僕は、ベルトをはずしてズボンを膝までおろすと、それをさくらちゃんの目の前に突き出した。
チョロ松「これ……口でシて?」
「くっ、口で……!?」
チョロ松「あ、その反応だと、口でシてって言ったのは僕が初めてみたいだね」
「そんな……口でなんて……」
チョロ松「手錠つけるよ? いいの?」
「よくない……」