第35章 壊れゆく《カラ松END》
『さくらは、最近、とてもげっそりしている。そりゃあそうだ。いきなり、この家に閉じ込められて、四六時中からだを求められているんだから。そろそろ精神的に限界なのかもしれない。』
『これは、チャンスだ。
高校のとき、おそ松に邪魔されて実行できなかったあの作戦を、ふたたび実行するチャンス。
だって、この家で、さくらとセックスしていないのは、俺だけなんだから。』
『悩みを打ち明けさせようと、さくらを散歩に連れ出した。ここでさくらが俺に、ブラザーたちに監禁され強姦されていることを打ち明け、俺がそれを慰め助けてあげるつもりだったのに、さくらはなかなか口を割らなかった。
そのあと、ブラザーたちを起こしてはいけないと思い、ふたりで居間で眠ることになったのだが、そこで衝撃の告白をされた。
さくらも、高校時代に俺のことが好きだったというのだ。
我慢できず、俺はその場でさくらを襲ってしまった。
作戦どおりにはいかなかったけど、さくらが俺を好きだったことを知れたので結果オーライだ。』
『昨日、逃げようとしたさくらに、チョロ松と一松が、お仕置きと称して結構ハードなことをしていた。縛られて玩具で攻めたてられて、さくらは、苦しそうだった。』
『トド松が、夜中にさくらをトイレに連れ出して、首を絞めた。間一髪でおそ松が止めたけど、トド松は自分がしようとしたことに、相当ショックを受けていた。
そのあと、布団の中で、一松が眠れないさくらの手を握っていた。どうして急にさくらに優しくするんだろう。ちょっと焦る。』
『十四松がリストカットしていることが、さくらにばれた。さくらは、優しいから、十四松に同情するだろう。厄介だなあ。』
『ずっと家に帰っていなかったトド松が、さくらを連れて逃げ出そうとした。さくらは、どうしてついて行こうとしたんだろう…。
さくらは俺じゃなくトド松が好きなのか…?』
『さくらが一松とセックスしているところに遭遇してしまった。なりゆきで3Pなんてしてしまったけど、俺は、さくらが監禁されていることも強姦されていることも知らないことになっているから、どうフォローすべきか考えなければ。』