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【おそ松さんR18】君がため

第34章 青空と君の背中《カラ松END》




「わーっ! なにこの部屋! すごく広いしきれい〜!」


部屋につくと、さくらは、広くてきれいな部屋の中を見回して目を輝かせた。

……確かに、今まで使った部屋とは比べ物にならないくらい豪華だ。まるで、高級ホテルのスイートルームみたい。


「ねえ、一松くん! このベッドふかふかだよ〜」


さくらは、天蓋付きの大きなダブルベッドに身を投げて、きゃっきゃとはしゃいでいる。

僕は、そんなさくらに近づいていき……


ギシ…ッ


さくらに覆い被さった瞬間、ベッドが軋んだ。

手首をつかみ、その唇に深い口づけをする。


「んっ……ッふ、」

一松「……あんたさ、今からここで何するかわかってんの?」

「え……?」

一松「そんな子供みたいにはしゃいでさ……ここ、そういうことするためのベッドだって分かってる?」

「……っ、わ、わかってるよ」


さくらは、顔を真っ赤に染めて、顔をうつむけた。


一松「……ならいいけど。ほら、さっさとシャワー浴びてきて。休憩2時間しかいれないんだからさ」

「うん……わかった」


さくらは、僕の横をすり抜けて、シャワールームへ小走りで向かう。

僕は、そんなさくらを横目で見送り、ベッドの上にうつ伏せに倒れた。

枕に顔をうずめて、はあ、と溜め息をつく。


……さくら、早くシャワー終わらないかな。

もうシャワーなんて浴びさせないで、すぐに抱けばよかったかも。



そして、20分後。



シャワールームからは、未だにシャワーの水音がきこえてくる。


……ちょっと遅すぎない?


僕が痺れをきらしたそのとき、ようやくシャワーの音が止まり、部屋と脱衣所を隔てるガラス扉から、さくらの影が見えた。

さくらは、バスタオルを手に取り、身体を拭き始めた。


僕は、そっとベッドから起き上がり、脱衣所の扉を開けた。

そして……


一松「…ちょっと。遅いんだけど」


……背後から、さくらの細い身体を抱きしめた。


「…っ、い、一松くん?」

一松「一体何十分シャワー浴びてんの? 僕、もう我慢できない」

「あっ……ちょ、ちょっと……っ」


抱きしめたさくらのうなじに唇を落とし、舌を這わせる。



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