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【おそ松さんR18】君がため

第31章 僕を選んで《トド松END》




そして、2時間後。


やっぱり、俳優さんは、とってもかっこよかった。

かっこよくて、演技も上手くて、ほんっと最高……


「は〜面白かったね! ねっ、トド松くん?」

トド松「…まあまあじゃない?」


トド松くんは、何故か、唇をすぼめて不機嫌モード。

これって……もしかして……


「ねえ、トド松くん。もしかして、この俳優さんに妬いてる?」

トド松「……っ、ああそうだよ! だって、さくらちゃん、さっきからこの俳優のことかっこいいかっこいいって、そればっかり…!」


トド松くんは、ぷくりと頬をふくらませて、「しかも、この俳優、どことなくカラ松兄さんに似てるし」と付け加えた。

……あ、言われてみれば、たしかにそうかもしれない。


トド松「……ねえ、さくらちゃん」


突然、トド松くんが、甘えた声でわたしの名前を呼んだ。

かと思うと、わたしの手首をつかんだ。

わたしは、そのまま床に押し倒された。


「っ……ちょ、トド松くん?」

トド松「ごめん……エッチはしないよ。でも……」


ちゅ。

トド松くんは、わたしの唇に優しいキスを落とし、頬、首、胸元の順番に口づけていく。

そして、わたしの上に覆い被さるようにして、わたしの身体を抱きしめた。


トド松「はあ〜〜……むり。さくらちゃんが足りない」

「最近あまり2人きりになってなかったもんね…」

トド松「うん……もうちょっとこのままでいさせて? 充電、したい…」


甘えるトド松くんが可愛くて、愛しくて、たまらず抱きしめ返す。

抱きしめた瞬間、ふわっと甘い香水の香りがした。


「トド松くん、いい香りするね…」

トド松「さくらちゃんのほうがいい香りだよ。なんていうか……女の子ってかんじの香り。僕、さくらちゃんの香り大好き」

「そっ、そう……?」


……あー、なんか恥ずかしい。

トド松くんって、女の子慣れしてるから、こういうことサラっと言うんだよね。そのたびに不覚にも心臓がどきどきする。


トド松「……あれ?さくらちゃん、なんかドキドキしてない?」


……あ、やばい。ばれた!


トド松くんは、わたしの左胸に耳を押し付けて、幸せそうに笑う。

その笑顔に、ますます心臓が速くなった。



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