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【おそ松さんR18】君がため

第29章 泣きたいときは《十四松END》




「はっ、激し……ッ!!」


激しいピストンに、絶頂が近づいてくる。


それは、十四松くんも同じだったようで、

身体をぎゅっと抱きしめられた。


十四松「やばいっ……出そう…!」

「んんっ…いいよ…! 一緒に……一緒にイこっ」

十四松「うんっ…!さくらちゃんっ…さくらちゃん、好き…! だいすきだよ…っ」


わたしを抱きしめる腕にぎゅっと力がこもったその瞬間、

十四松くんは、腰の動きを止めた。


ナカでびくびくと十四松くんが震えながら白濁を放った。

それと同時に、わたしも、その振動に刺激されて絶頂した。










台所をきれいに掃除したあと、十四松くんは、居間から救急箱をもってきて、わたしの手首に白い包帯を巻いてくれた。


「……あ、ありがと」

十四松「ううん、いーよ」


十四松くんは、包帯でぐるぐる巻きにした自分の左手を掲げて、幸せそうに笑った。


十四松「えへへ、さくらちゃんとおそろい〜!」


その笑顔は、本当にかわいくて、天使みたいだった。

だから、わたしは……


「……そうだね、おそろいだねっ」


十四松くんと同じように、包帯が巻かれた左手を掲げて、笑った。



しかし、そのときだった。



十四松くんの天使のような笑顔が、歪んだ。

眉が下がり、唇がわなわなと震え出す。


「えっ……えっ…どうしたの、十四松くん!?」


わたしが驚いて声をかけると、十四松くんは、いよいよ泣き出してしまった。


十四松「うっううう……ぐす…っ」

「えっ!? な、なに? どうしたの? 何があったの?」


突然のことに、おろおろすることしかできない。


十四松「……ううっ、う…ごめんね、さくらちゃん…っ」

「えっ?」

十四松「さくらちゃん…こんなこと嫌だったよね? 痛かったよね? 苦しかったよね? うううっ…ぼく、どうしてさくらちゃんが苦しんでるのに嬉しいんだろう…っ、自分でも何がしたいのかよくわかんないよおお…っ」

「……十四松くん」


わたしは、泣きじゃくる十四松くんを、そっと抱き寄せた。


……そうだ、忘れていた。

十四松くんは、誰よりも優しくて他人の痛みに敏感なんだ。

だから、きっと、今、嬉しい反面、つらいんだ…

わたしが傷ついているから…



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