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【おそ松さんR18】君がため

第28章 守りたい《十四松END》




いくら十四松くんでも、この雨の中を素足で出かけるなんて、そんな破天荒なことはしないだろう。

なんか…嫌な予感がする。


「わたしも探してみるよ」


わたしは、腰をあげた。

部屋を出て、一階におりる。そして、お手洗いのドアを開けた。

でも、中には誰もいなかった。

次に、お風呂場。でも、そこも、昨日の夜に掃除したときのままだった。


そのとき、ふと、家の外にある、小さな物置小屋の存在を思い出した。

あの物置小屋に案内してくれたのは、十四松くんだった。

十四松くんは、あそこに使わなくなった野球のバッドやグローブ、ボールなんかをしまっていると言っていた。

そして、この小屋は、自分以外の兄弟は滅多に足を踏み入れないため、自分の私物のようになっている、ということも……


「……あそこだ」


わたしは、確信した。

十四松くんは、あの物置小屋にいる。


玄関で靴を履き、外に出る。そして、庭を通って、家の裏側にある物置小屋に向かった。


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