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【おそ松さんR18】君がため

第27章 幸せになりたい《チョロ松END》




チョロ松くんの言葉の意味がわからず、混乱してしまう。


チョロ松「…だからっ、なんで僕なのって訊いてんの!」

「なんでって……そんなこと、言われても……」

チョロ松「信じられないんだけど……だって、さくらちゃんは、カラ松兄さんのことがずっと好きで……それに、一松と付き合い出したって……」


混乱しているのは、チョロ松くんも同じなようだった。

当たり前だよね。だって、いきなりわたしなんかに告白されたんだもの。


「ご、ごめん……でも、どうしても伝えたかったの。これは完全にわたしのエゴだから……だから、忘れてくれてかまわないからっ」

チョロ松「なんで、忘れなきゃいけないの? 死んでも忘れない」


そう言って、チョロ松くんは、ますます強い力でわたしを抱きしめた。


「え……?」


それって、どういうこと?

チョロ松くん……もしかして……


チョロ松「さくらちゃんは僕のことなんか好きにならないって思ってたから……だから、ずっとさくらちゃんを好きにならないようにしてたんだよ」

「えっ……」

チョロ松「でも、どうしても気持ちがおさえられなくて……それで、自分の気持ちを押し殺すために、昨日もさくらちゃんにあんなひどいことを……」


チョロ松くんは、ごめんね、と呟くように言った。


「それって……つまり……両想い、ってこと?」

チョロ松「そう、なるね」

「ほんとうに……? 嘘じゃない?」

チョロ松「嘘じゃないよ。さくらちゃんのことが、好き」


チョロ松くんの唇が、わたしの唇に重なった。


「ん…ッ、は、ぅ」

チョロ松「やっぱり可愛い……好き……」

「わたしも……わたしも、チョロ松くんが好き……っ」

チョロ松「もう一回、キスしていい?」

「うんっ……してほしい」


ふたたび、どちらからともなく唇を重ねる。


どうしよう……

わたし、今、すごく幸せ……


わたしは、目を閉じて、キスに応える。

今、この世界には、わたしとチョロ松くん以外だれもいなかった。

わたしたちは、ふたりきり。これからも、チョロ松くんとふたりで生きていきたい……


わたしがそう願った、そのときだった。



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