第25章 好きになってもいいですか《チョロ松END》
わたしは、畳の上にごろんと横になって、眠る体勢に入った。
さっき絶頂を迎えたせいか、すぐに眠気がやって来る。
……と、そのとき。
チョロ松くんが、わたしの隣に横になり、腕を差し出してきた。
「……え?」
チョロ松「床、かたくて寝心地わるいでしょ? 腕枕してあげるよ」
「えっ……そ、そんな……いいの?」
チョロ松「もちろん」
お言葉に甘えて、チョロ松くんの腕をお借りすることにした。
チョロ松くんにそっと密着し、その腕に頭を乗せる。
そういえば、腕枕って初めてかもしれない……
でも、なんだか、安心するな、これ……
やっぱり、チョロ松くん、いい香りがする……
この香り、好きだな……落ち着く。
チョロ松「僕も眠くなってきちゃったな……寝ようかな」
「うん……いっしょにお昼寝しよ?」
チョロ松「そうする……おやすみ、さくらちゃん」
チョロ松くんは、ごく自然な動きでわたしの腰を抱き寄せて、目を閉じた。
そして、そのまま、夢の世界に旅立っていった。
それを見届けたわたしは、チョロ松くんの背中に手を回し、チョロ松くんのパーカーの香りをいっぱいに吸い込んだ。
「ん……好き……」
チョロ松くんの香りに包まれて、わたしも目を閉じる。
なんとも言えない安心感と幸福感に包まれながら、わたしは深い眠りへと落ちていった。