第25章 好きになってもいいですか《チョロ松END》
ふたりで頑張って布団を干し終わったとき、わたしたちは、お互いに汗だくだった。
今日に限って、なんでこんなに暑いんだろう。沸騰しそうだ。
「ふう〜……やっと干し終わったね。すごい汗かいちゃった」
チョロ松「手伝ってくれてありがとね、さくらちゃん。冷凍庫にアイス入ってるから、ふたりで食べよっか」
確かに。昨日箱で買った棒アイスが冷凍庫で冷えているはず。
「そうだね! こんなに働いたんだから、こっそり食べたって罰当たらないよね」
チョロ松「あ、でも、その前に……」
不意に、チョロ松くんの手が、わたしの手をつかんだ。
チョロ松「ふたりとも汗だくだから、シャワーあびないと」
「あ……うん。そ、そうだね」
つかまれた手が、熱い。
「わたし、ちょっとくらい我慢できるから、チョロ松くん先にあびてきていいよ? わたしはそのあとでも大丈夫――」
チョロ松「なに言ってんの。ふたりで一緒にあびるの」
チョロ松くんは、小さく舌なめずりして、言った。
え……? ふたりで?
「でも、もしかしたら誰か帰ってくるかも……」
チョロ松「大丈夫だよ。それとも、なに? 一松にバレるのが心配?」
「……」
一松くんは、わたしが誰とエッチしたって何も言わない。
バレたらどうしよう、というよりも、これは罪悪感だ。優しくしてくれる一松くんへの、罪悪感。
チョロ松「問題ないよね? さ、行こ」
わたしの無言を肯定の意味にとったのか、チョロ松くんは、わたしの手を引いてお風呂場に向かった。
そして、脱衣所にわたしを押し込むと、背後から手を回してわたしの服を脱がし始めた。
「ちょっ…ちょっと! 服くらい自分で脱げるから…」
チョロ松「んー? だって、さくらちゃんが脱がせてほしそうな顔してたから」
「そんな顔してないよ…! てか、どうして後ろからこんな体勢で…」
まるで、今からするみたいに……
けれども、この体勢で服を脱がされていることに、わたしの身体は興奮を隠しきれなかった。
服を脱がされて、ブラジャーのホックをはずされた瞬間、
「っ……!」
わたしは、思わず息をのんだ。
チョロ松「…はは。なに期待してんの、さくらちゃん。もう触ってほしいの?」