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【おそ松さんR18】君がため

第24章 救いを求めて《おそ松END》




亮「そっか、仲良しなんだね。じゃあ、とりあえず、僕はこのへんで。あとで連絡するね、さくら」


亮は、そう言って、お店を出ていった。

おそ松くんは、それを見届けると、わたしの手を引いた。


おそ松「それ、外のベンチで食おうぜ」


おそ松くんは、笑顔だった。

けれども、だからこそ、なんだか怖かった。


だって、てっきり、亮とのことを問いつめられるかと思ったのに。

なんで、こんな普通なの?

その普通の裏で、何か恐ろしいことを考えているような気がしてならない。



***


それから、わたしたちは、お店の外のベンチに並んで腰掛けて、クレープを食べた。

と言っても、クレープを食べたのはわたしだけ。

おそ松くんは、何も食べず、何をするわけでもなく、ただわたしをじっと見つめていた。


クレープを食べ終わってゴミを捨てると、おそ松くんは、もう家に帰ろうと言い出した。

いつもなら、次はあそこに行こう、その次はあそこね、その次は……と延々と色んな場所を連れ回されるのに。


やっぱり、さっき亮と話していたことを怒っているのだろうか。

でも、元カレだということまでは聞かれていないし、きっと大丈夫なはず。

おそ松くんだって、ただ偶然再会した地元の同級生と話がはずんでいただけだと、理解してくれているはず。



わたしのその甘い考えが、あんなことを引き起こすなんて、

そのときは思ってもいなかった。



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