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【おそ松さんR18】君がため

第24章 救いを求めて《おそ松END》




商店街までの道のりを歩きながら、


おそ松「なあ、最近、一松とはどうなのよ?」


おそ松くんが、そんなことをたずねてきた。


「え……い、一松くん?」

おそ松「うん。まだ別れてないんだろ?」

「うん…別れてないけど」


一松くんは、相変わらずわたしに優しい。

わたしが誰と何をしていても、何も言わない。


けれども、カラ松くんに嫌われてしまった今、もう一松くんと付き合っている意味はない。

そもそも、これは、カラ松くんに嘘を突き通すための手段だったのだから。


おそ松「……なに? 答えづらい? じゃあさ、カラ松とはどう?」

「カラ松くん?」

おそ松「最近、喧嘩してるみたいじゃん。ふたりが喋ってるとこ、全然見ないし」

「……たぶん、カラ松くんには嫌われちゃったから」


口に出すと、思わず泣きそうになってしまう。


「あの日、3人でシた日から、わたしのこと怒ってるみたいだし……。たぶん、幻滅されたんだと思う」

おそ松「あー、まじか」


おそ松くんは、淡々と言った。


おそ松「俺も面白半分で悪ノリしちゃったけど、たしかに、カラ松のやつ、かなりショック受けてたからな」

「悪ノリ……?」


じゃあ、あのとき、おそ松くんは怒ってたわけじゃないんだ…

ただ悪ノリしただけだったんだ…


おそ松「ま、俺は謝んないけどねー。てか、俺はさくらがカラ松に嫌われて、ちょっと嬉しいし?」

「えっ、は、え…?」

おそ松「俺、知ってるよ。さくらが一松と本気で好き合って付き合ってるわけじゃないこと」

「……!」

おそ松「ほんとに好きなのは、カラ松だろ? だから、さくらがカラ松に振られれば、またさくらはみんなのものになるじゃん」


……もしかして、おそ松くん、それを狙って……?

だから、カラ松くんを煽るように……あんな3Pなんてしたの?


おそ松「あ、気付いちゃった? でも、もともと、さくらはみんなのものだったんだからさ、いいじゃん。振り出しに戻っただけだよ」


そう言って、おそ松くんは、わたしの肩をぐいっと抱き寄せた。



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