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【おそ松さんR18】君がため

第24章 救いを求めて《おそ松END》




あんなことがあってから、カラ松くんは、わたしに対して怒っているような態度をとるようになった。

いや、事実、怒っているんだろう。

だって、カラ松くんからしたら、わたしは、口ではカラ松くんを好きと言いながら一松くんと付き合って、その上おそ松くんとも身体の関係をもっていた、ただの尻軽女だ。

嫌われて当然。軽蔑されて当然。


でも……やっぱりきつい。

この家で、唯一、わたしの心の拠り所だったカラ松くんに嫌われるのは。



わたしは、また、だんだん、この家から……6つ子たちから逃げ出したいと考えるようになっていった。



けれども、6つ子たちがわたしに与えた愛という薬物の影響は、絶大だった。

逃げ出したい、でも、逃げられない。

だって、わたしは、わたしをここに閉じ込めたみんなのことを、愛しいと思い始めていたのだから。



そんなある日、

おそ松くんが、散歩に行こうと言い出した。


あからさまにわたしに怒りの感情を向けるカラ松くんに対して、おそ松くんは、ふたたびわたしに友好的に接するようになっていた。

もう遠慮しなくていいんだよな、という言葉どおり、おそ松くんの中で何かが吹っ切れたかのように、

彼は、ふたたび遠慮のないマイペースでお調子者で能天気な彼に戻っていた。


「散歩って、どこに?」

おそ松「んー、たまには商店街でもぶらぶらする? ほら、さくらって甘いもんとか好きじゃん? クレープとか食いたくね?」

「食べたい……!」


クレープなんて、もう何年も食べてない気がする。

商店街のクレープ屋さんと言えば、この町の名物で、いつも女子高生やOLさん風の女の人たちが行列をつくっている。

わたしも、高校のとき、一度、トド松くんと一緒に並んで食べたことがある。


おそ松「じゃ、決まりな。支度できたら行くよー」

「うん、待ってて」


わたしは、おそ松くんを待たせたら申し訳ないので、いそいで身支度に取りかかった。



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