第23章 どっちが好き?《おそ松END》
しかし、いくら待っても、カラ松くんは戻って来なかった。
そうして待っている間も、もちろんローターは動いたままで。
わたしは、ひとり、最大の強さに設定されたローターによって、喘がされていた。
もう何回イッたんだろう。
だんだん意識も朦朧としてきた。
でも、意識を飛ばすことすらも許されない。
イッて意識がとびかけても、すぐにローターの刺激によって、むりやり呼び戻されてしまう。
カラ松くん… どこに行っちゃったんだろう。
トド松くんの用事というのがなんなのかはよく分からないけど、そのまま外に出かけてしまった可能性だってある。
どうすればいいの……
このまま、ここでカラ松くんの帰りを待つしかないの…?
わたしが絶望をかみしめた、その瞬間。
押し入れのふすまがひらいた。
差し込んできた光がまぶしくて、思わず目をつぶる。
カラ松「ただいま、さくら」
やっとカラ松くんが戻ってきてくれた…
わたしは、安堵して、ほっと息をついた。
カラ松「あーあ……床びしょ濡れだな。何回イッたんだ」
カラ松くんは、わたしの頭を撫でて、猿ぐつわを外してくれた。
カラ松「…で、ちゃんと自分の口から言う気になった?」
「……言う…っ! 言うから…! これ止めて!」
わたしが懇願すると、カラ松くんは、わたしを見下ろして口角を上げた。
カラ松「だめ。ちゃんと言えないうちは止めてやらない」
「そんなっ…! ああ…ッ」
カラ松「ほら、言えよ。俺の目を見て」
カラ松くんは、すっかりSモード。こうなったら、もうとめられない。
わたしは、意を決した。
「昨日…わたしは……ッ、カラ松くんに嘘を…ついたっ」
カラ松「ふーん? どんな嘘?」
「本当は…具合なんか悪くなくて…そのっ…おそ松くんと…っ」
カラ松「兄貴と何をしてたんだ?」
「おそ松くんとシてた…の…っ」
カラ松「へえ〜? そうなのか、兄貴とシてたのか」
「ん…っ! 許して…ッ」
カラ松「ごめんなさいは?」
「ご…ごめんなさいっ…からまつく…ん」
すると、カラ松くんは、ようやくローターを止めてくれた。
そして、わたしの身体をぎゅっと抱きしめて、
カラ松「さくらは一松と付き合ってるんじゃないのか?」
と、冷たい声で言った。