第23章 どっちが好き?《おそ松END》
「ンンンン〜〜ッッッ!!!」
目の前がチカチカする……
カラ松くん…
ひどいよ。怖いよ。やめてよ…
しかし、そんな言葉がカラ松くんに届くはずもなく。
カラ松くんは、ふたたび、ダイヤルを回した。
その瞬間、強い振動が、わたしを絶頂へと導いた。
わたしは、身体をそらせて思いきりイッた。
しかし、カラ松くんは、ローターを止めてくれなかった。
「ン……ッ、ンンンッン…!!」
イッたばかりの身体には、強すぎる刺激だった。
快感を通り越した不快感が、身体を取り巻く。
と、そのとき。
トド松「ねえ、ちょっと。カラ松兄さん。まだ寝てんの〜? ちょっと用があるから早く下りてきてくれない?」
一階から、カラ松くんを呼ぶトド松くんの声がした。
カラ松「……」
トド松「ちょっと、聞いてるー? カラ松兄さんってば…! また十四松兄さんに雁字固めで起こしてもらうよー!」
カラ松くんは、ちらりとわたしを見ると、ダイヤルを限界まで回した。
「ンンン〜〜ッ!!ンンン〜〜ッ!!」
カラ松「さくら、いい子にしてるんだぞ。すぐ戻ってくるからな」
そして、カラ松くんは、わたしの頭をぽんぽんと撫でて、押し入れから出て行った。
遠くで、階段を下りていく足音がきこえた。
……うそ。わたし、このまま放置されたの……?
信じられない。このまま? カラ松くんはいつ戻ってくるの?
それに、誰かが来たら……この姿を誰かに見られたら……
「ン…ッンん」
涙があふれてくる。
カラ松くん……おねがい、早く戻ってきて……